「次は、オリジナルの呪文…

だったな。」

遼君が少し後ろにいるあたしに

向かって、前を向いたまま

言った。

『うん。じゃあ、いくよ?

せーのっ、』

あたしたちは、それぞれの杖を

握りしめ、2人で昨日考えた呪文

を唱える。