「いえ、ぼーっとしてたから。」

「ええっ?あ。すいません…」

「あはは!もう、ほんとにおもしろいねぇ?!」

「も、もぅ〜!なんで?」

口を押さえて笑う白衣の緒方先生は、
とても無邪気だった。

「確かに…みなみってさ…

可愛いけど、ちょっと変人だよね」

「違います!」

遼くんまでそういう!

それにしても。
美人の緒方先生と、遼君。
絵になるなぁ。

遼君、背は高いし大人っぽいから、
違和感がない。

…かっこいいし。

だけど、あたしは可愛くもないし、
美人でもない。

背も低いし、子供みたいだし。

ほんと、激しく遼君とは不釣合い。
同じ魔法使いなのにね。)

みなみは自分を不細工と思っている。

しかし、みなみは美人だった。

みなみはいじめっ子達に
見た目で嫉妬されていたため、
いじめられていたのだ。

いじめっ子達はみなみの見た目について
散々悪口を言ったため、それをみなみは間に受けて、自分のことを卑下するようになってしまった。

全てはいじめの影響だった。