ーーピカッ


本を開いたとたん、本から
邪悪な光が刺した。


遼「わっ」

「きゃっ、眩し…」

あたし達が目を細めていると、
本のなかから黒い生物があらわれた。

「きゃーっ!」

あたしは叫び、
へなへなと尻餅をついた。

遼「大丈夫か?!」

その生物の大きさは本と同じくらいで、
目はつり上がり、頭に二本の鋭いつの。
口は耳までさけていた。


紫の服をきていて、魔女のようなデザインのドレスのようだ。


??「キャハハッ!やった、大成功!

ご苦労様、これで人間界に…!

じゃーねっ!」

そうかん高い声で話した生物は、ぼんっと白い煙の中にきえた。

生物が消え、図書館は静まり返る。

「な…何今の…」

遼「さ、さぁ…」

あたし達は、
床に座り込み、ただ呆然としていた。