あたしがうっとりと見惚れていると、

ーーーーガタガタ

と何かの物音が、奥の方の本棚から聞こえた。

遼「なんだ?」

「見に行こう!」

あたしたちは、若干ドキドキしながら
図書室の通路を進んでいった。


「っと、確か…この辺りかな?」

所狭しと左右に並ぶ本棚を
確認しながらみて行くと、

「あれ?
この本棚…なんか…揺れてない⁈」

本棚の下もとをみてみると、
ガタガタと浮いている。


「ほんとだ…これは魔法か何かなのか?」

「わからない…ちょっと本を確認してみようか。」

遼「そうだな。」

あたし達は、まだ揺れ続けている
本棚にある本、一つづつの内容を確認して、床に出していった。