11月、月曜日。

あたしは一昨日帰った後、ずっと考えて
た。でも、まだ。

何か大きな責任を背負うような気がして。

そして、
時は、昼休み。

「ちょっといいか?」

「う、うん。」

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魔法使いの部屋
「ここなら、誰にも聞かれないかと
思って。魔女についてなんだけど。」

本棚は既に入口を塞ぎ、
逃げ場はなくなる。

「…あたし、まだ、勇気っていうか…
責任を持てるか、わかんなくてっ。

それに…」

そういいかけて目をぎゅっと
つぶったとき。

「あせるな。
自分に聞いてみてごらん。
魔女になりたくないのかどうか。」

遼君は、ジリジリとあたしに
ちかよってくる。

あたしは、とっさに後ずさりをしながら、話し続ける。

「あの…楽しそうだなと思う。」

思った事を一つずつ
告げる。

「うん。」

さらに遼君は近づいてきて、
あたしは早くも壁にぶつかった。

遼君は、かべに片手をついて
小さいあたしを見つめてくる。