「閉まっちゃった!もう出られないよ」 みなみは叫ぶ。 「行こう!多分もう時間がない」 城は地震が起こっているように揺れていて、今にも崩れそうである。 中は暗闇だが、壁にロウソクが灯してあり、ポツポツと長い廊下を照らしている。 「この廊下の向こうにいる」 遼は進んだ。