* 満月の夜 真木「そろそろ現れる頃かしら」 私達魔法使いは、生徒会室で待機していた。 今の時刻は23時。 夜中まで戦闘となりそうだ。 辺りは真っ暗で、月が眩しいほどに照らす。怪しく紫色の雲が学園を円形に取り囲む。 ごごごご… 嫌な地響き。 「きゃあ!」 雷がピカッと光り、ゴロゴロっという 音が遅れて聞こえる。 「なんか嫌な予感しかしませんけど」 佐野が震えながら言った。