ポルターガイラーは主に、
ガタガタと震えている物や燃えている物に取り付いている。

「あっ…これかな」


ある教室の椅子が一つ、1人でカタカタと動いていた。


「ポルターガイラーよ、消えろ!」

杖を振ると、その椅子から紫の煙がでて、椅子の振動は収まった。

その紫の煙は悪魔の仮の姿であるらしく、魔法をかけられた悪魔はすっと消えていった。



「これで1匹退治!…あと何匹いるんだろ」

気の遠くなるような作業だったが、
遼くんと力をあわせることによって、
意外と悪魔は早々と消えていった。


一か月後。


「今日は満月。恐らくポルターガイラーのリーダーが現れる」


安藤先生が言った。


「俺たちでポルターガイラーは全て退治しました!だから、きっとその悪魔も倒せるはずです」



遼くんは張り切っている。

「よくやった。おかげでポルターガイラーがいなくなって、今日ポルターガイストは起きないはずだ。君達は夜の悪魔退治に備えていてくれ」

「はい!」

なんだか、夜の学園で悪魔退治するなんて夢みたいで面白そう!