ーーゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

音楽室の扉の前。

地響きのような音は、さらに強くなった。
今にも学園舎が崩れてしまうのではないか、と思うほどだった。

「やっぱり音楽室が一番怪しい。」

遼君は音楽室の硬く重そうな扉を睨んだ。
『ねぇ、本当に悪魔なの?』

「おそらくな。それ以外考えられないし…」

そういうと、遼君は力強く扉を開けた。