あたしはどこかへ引きつけられるように走る遼君について走った。

『遼君、どこ行くの!?』

「わかんね…でもなんか、
悪い気配っつーか…とにかく、こっちに
気配を感じる。」

真木先輩も、学園長も、遼君も、
なにか気配を感じているらしかった。

あたしにはなにも感じない…?

どうして?

遼君の足は、音楽室へ向かっていた。