それから、遼君とはいろいろ話した。

遼君の趣味とか、
遼君の家族の事。

遼君は、
顔、かっこいい。
背は高くて、いつも静かに
本を読んでる。

だけど、話しかけるといつも返事してくれるんだ。

女子にも人気が高く、あたしは
恨まれないよう、ほどほどに会話した。

この時はまだ、遼君の秘密なんて、
知る由もなかった。