『【忘れ魔法?】』 あたしが聞いた。 「なんでも忘れてしまう魔法よ。」 「それはまた大変な魔法ですね…」 遼君があごに手を当ててうーんと 言った。 『そうだね。前回より生活に支障が でる魔法だし。』 「どうやら、レベルが上がるほど深刻 なものになっていくみたいだわ。」 レベルが高くなれば、魔生徒にかかる 負担も大きくなる。 だから、魔法を解くのも難しくなって いくんだ。