「うるさいなぁ!分かってるってば!」
ひょこっと後ろに乗ると
いきなり猛スピードで走り出す自転車。
「ちょっと!早いってば!」
そんなことを言うけれど、私の言っていることなんてまるで聞こえていないかのように無視をする。
ほんっとにこの男はムカつくー!!
怖くて自然に湊の腰に手を回していた
そして、歩いて15分くらいかかる道のりを5分もかけないで学校についた
「スピード上げすぎ!気をつけてよね!」
「知らねぇよ。寝坊するお前がわりぃんじゃねぇの?」
そう言って、ニヤリと笑う目の前の男。
「そうだとしてもあんなにスピード出すなんて、あんたどんな神経してるわけ⁉︎」

