ラタは部屋を出て行った。

「あーあ。ラタと遊びたかったなぁ〜。」

「ケイ様。では私たちも行きますか。」

執事のソウゴが言った。

ーその頃ラター

「お母様何のようでございますか。」

「ラタ。。ケイ君と遊ぶの辞めてく「いやっ。」」

ラタは席を立ち上がって大声で言った。

「ラタ聞いて。色々あるの。ちゃんと聞いてくれる?」

ラタは涙を拭いてうなずいた。

「私たちは、政府に殺されるかもしれないの。」

母はいった。

「え??せいふ。。」

アニスは驚いたように聞いた。

「その頃は、異世界に奴隷がいたの。そして、その奴隷を人間界に連れて行って、助ける。と言う運動を私たちの家族はしてたのよ。だけど、ケイの家族が秘密特殊部隊で、ずっと私たちを政府から守ってくれてたの。だけど、政府の味方についてしまったからもういつ狙われてもおかしくない状態だったのよ。しかもその時の国王は、「ミリアナ!」」

アニスは大声で何かを思い出したかのように言った。

ミリアナ国王は14代国王であり、アニスの祖父にあたる人であった。

ミリアナ国王は金遣いが荒く、異世界の下町で拾った人々を奴隷にしたてあげる、ひどい国王だった。だけど、とてもかっこいいため国民の大半の女性が恋をしてしまった。という伝説がある国王だった。

だから、ミリアナにとってはラタたちは邪魔者だったのだ。

「ごめん。」

アニスはうつむいたまま言った。

「いいの。…話し続けるわね。」

「でもなんでケイ君が関係あるの?」

「…ケイ君達はずーっと私たちを守ってたの。だけど、もう無理なの。」

「なんで??」

母は黙ったまま。