一方その頃リヒトたちは。。。

ーリヒトsideー

今日はラタとケイと飯を食べる約束をした。

アニスについて話し合いをしたいからだ。

アニス。ミスティー・アニス。

その名を聞いた時から掛かってた。

何処かで聞いた。何故か懐かしい。

どうしてかは分らん。

そしてやっと気付いた。

ミスティー。それは国王一家の名前。

ミスティー家。

多分鋭いラタやケイは名前を聞いた瞬間気付いていただろう。

今日の集合場所はファミレス。

俺たちの行きつけだ。

いつもの席には、ラタとケイ。

相変わらず来るのが早い。

「よう!」

俺はいつものように挨拶をする。

「おお〜リヒトっ!」

「やっと来たわね!」

2人とも元気そうで何よりだ。

そして俺はすわる。

「「なぜ姫を仲間に入れたっ!」」

やっぱりばれてたか。

2人とも怖そうに言う。

「僕たちは違法者だよ!なんで国王にばれたら死刑だよ!分ってる?リヒト。」

違法。。者ね。そうか。そういう分類か。分ってたのに何故かスゴく引っかかる。

「リヒト。まさかミスティー一家について忘れてたの?」

ラタはあきれた顔をしながら言う。

「実は。。。」

ラタには叶わねーな。

俺はそう思って正直に話した。

だけどアニスに俺たちの正体がばれたのはまずい事だ。

国王に言ったら、兵士を何人連れて来るものか。

俺たちだけじゃなく周りの人達まで迷惑してしまう。

それだけは駄目だ。

どうにかしないと。