私は通路を通って、父の部屋へ向かった。

「アニスです。入っても宜しいでしょうか。」

「ああ。入っていいぞ。」

ガチャ

「失礼します。」

何故か両親と話す時は敬語になってしまう。

「久しぶりだな。」

「はい。」

「それで、何のようだ。」

「あのそれが、私も王族で、王位継続者なので、早めにこの国の事を学びたいのですが」

「それで何がしたい。」

「まずここの法律を学びたいです。」

そして、リヒトたちについて知らないと。

「だけど、なぜ急にそのようなことに興味を示すのだ。」

「お父様。私ももう13歳です。何も知らずに王位継続者は勤まりません。このまま人間界で、ぶらぶらすることが正しいと思えません。
なので、今私にできることである法律の勉強からして行きたいのです。」

「ほう。アニスこのことに裏はないかい。私はお前を信用している。」

今になって、リヒトのためと言ったら、絶対リヒトたちは死刑。

ここは通すぞ。

「はい。もちろんです。」