だけど謎が多い。

もし魔妖人ならば、王族じゃない限り人間界にいる事がばれたら殺される。

しかも、魔力をぜんぜん感じない。

異世界から逃げて来たなら、結構の大物。

あー謎が多い。

なぜ分らないんだ。

聞きたくても聞けないし、どうすれば。。

めんどうなことになる。

私はパソコンに電源を入れた。

このパソコンはただのパソコンではなかった。

異世界へ繋がるパソコン。

電源はすぐつき、ブラックホールのようなものが画面上に出て来た。

「異世界へ」

私はパソコンに語りかけるように言った。

すると、そのブラックホールは急に威力を増し、私を吸い込んで行った

久しぶり。目の前にあったのは、私の本当の家。城。

「お帰りなさいませ。姫様。」

メイドさんが入り口で挨拶をする。

「ああ。ただいま。」

そして、その先には私の兄がいた。

「アニスゥ〜おっかえりー!」

兄は私に抱きついて来た。

「ルイス辞めてくれ。」

「いたのか。アニス。」

この無愛想な口は私のもう一人の兄、ルイスの双子の弟、ルヴ。

「今帰って来た所だ。」

ルヴは弟なのにとても冷静。

「ルヴはなんでそんなぶあいそうなんだよぉー!」

ルイスはルヴにちょっかいを出しながら言った。

「こんなに可愛いのにまるで他人のようにしてさぁ。なあルヴ!」

ルイスは兄なのに子供っぽい。

本当に兄なのか不思議に思う時だってある。