その日私達は一緒に帰った。
他愛もない話をして二人で笑い合っていた。


だけど、突然蓮先輩が真剣な顔になって


「美弥…俺、今3年じゃんか?だから進路の事があるから…
それで…俺県外の大学行って色々学びたいんだけど…」


そうだ、蓮先輩は3年生だったのかそうだ進路…


「そっかぁー蓮先輩…大学いいんじゃないですか?、」


本当は離れるのなんていやにきまってるだけど

蓮先輩の人生の事で私が口を出して


私の勝手な気持ちで食い止めるなんてできない。


だけど…だけど…涙がとまんないじゃんか…

「美弥…泣いて…」


「泣いてなんかないよ!笑ってんの!なくわけないじゃんか!」

ニコッと笑ってみせたでも、目からは涙出る


「美弥….俺、やっぱ…行くのやめ…」


「何言ってるんですか?!蓮先輩には県外に行ってまでも叶えたい夢があるんですよね?だったら……だったら!彼女の事なんて考えないで…
堂々と行ってくださいよ…」


これであってるんだよ…

「美弥….」


ギュッ


突然抱きしめられて

耳元で
「ありがと…美弥の言葉めっちゃ心に響いた.行く決心ついたよ。」

「よかった…私達はどんなに遠くに離れていてもずっと繋がっているんだよ?」


「そうだな。世界一強くつながっているんだなっ。」



「うん!」