初恋は先輩と

だけど、その楽しい時間はぶち壊された。


「あははっ」

聞き覚えのある陽気な男の声


「それはだめでしょ!」

楽しそう女の声


少し離れた所にいるカップルらしき人達。


ああやっぱり連先輩だ。

そして、横にいるのはおそらく自習室にいた女の人。


いっぱい人がいるはずなのに


私には、連先輩の声と女の人の声と

連先輩達の姿しか見えなくて映らなくて聞こえなくて。


スローモーションで映っていて


「どーしたの?」

と言う悠月の声で目が覚めた。


「ん、なんでもない。行こっか」


そう言ってもう一度連先輩を見た時

しまった、目があった


パッと目をそらしたけど…

「あ!!美弥ちゃん!?!?」


連先輩の声が聞こえた。


私達の近くまで来ると連先輩は

「あれー?美弥ちゃん買い物に来たの?」


横には女の人が立っていて


連先輩は私に好きと言ったくせに他の女と居て

私の前に現れるなんて…