「何ですか? 西園寺さん」
そう、彼女のせいだ・・・
彼女に腕を掴まれていて、席を立つことが出来なかったのだ
「いえ・・・別に・・・・」
「じゃあ、手を離して下さい」
「・・・・嫌です」
「・・・どうして?」
「水蓮寺さんにお話したいことがありますの」
(さっき、何も用は無いって言わなかったっけ・・・・?)
「放課後、中庭で待っていますわ」
そう言い残し、彼女は立ち去った・・・・
「災難だったねー萌歌♪」
「何が、災難だったねー萌歌♪なのよ!」
「あははーゴメンね」
「別に良いけど・・・もう怒ってないし・・・・」
「嘘だー!! 絶対根に持ってるでしょ?」
・・・・麻理には、私の嘘は簡単に見破られてしまう
「持ってない」
「いや、持ってる」
「だから、持ってないって!」
「持ってる!」
こんなやり取りが続いたが・・・
私達は、バカバカしくなって辞めた

