――バタンッ!!
「龍夜ーーー、助け・・・!!」
「つーかまえたっ♪」
そう言って、橘さんを捕まえる麻理は・・・・
とても黒い笑みを浮かべていた・・・・
「おい・・・麻理と美咲さぁ・・・」
『何?』
(綺麗にハモった・・・)
「昼飯、くおーぜ?」
「そうだねー」
橘さんと麻理は互いに笑いあい、所定の位置に付いた
「あぁー!! 萌歌のお弁当美味しそう!」
「え・・・? そうかな・・・?」
「確かに、美味そう・・・!」
「萌歌って、自分で作ってるんだっけ・・・?」
「そうだけど」
「まって!! それって、ちょー凄くない!?」
「美咲五月蝿い」
そう言って、麻理は橘さんのことを叩いた
因みに、これもいつもの光景です
「萌歌ちゃん、ごめんね・・・?
毎度毎度騒がしい奴らで・・・」
「別に、大丈夫だよ?」
「そっか・・・」
「うん・・・嶺夜さんこそ、大丈夫なんですか・・・・?」
「別に、大丈夫だよ! いつものことだからねー」
アハハと笑って、麻理と橘さんの事を見る嶺夜さんの横顔は
男子に言うべきなのか分からないが、とても綺麗だった・・・
他の女子が嶺夜さんに惹かれる理由が、この時初めて
分かった気がした

