「おーい・・・美咲ーー・・・・」
「ちょ・・・嶺夜、助けてくれーー!!!」
「嶺夜、助けなくて良いからね!!」
嶺夜さんは、呆れたような表情を見せ・・・
「先に、屋上行ってお昼食べてようか」
と、私に向かって・・・
太陽のように眩しい笑顔で言った
―――クラスの女子にねたむような目で見られたことは言うまでも無いだろう・・・
~屋上にて~
「うわっ! 風つよっっ!!」
「そうですね・・・」
「・・・・・・・今日は屋上じゃない方が良い気が・・・・」
そう、嶺夜さんが言った瞬間・・・
さっきまでの風が嘘だったかのように静まった
「風、止んだね・・・・」
「そうですね・・・・」
「・・・あのさぁ・・・萌歌ちゃん・・・・・?」
「何ですか?」
顔を上げると、嶺夜さんの顔が近くにあった・・・
どうやら、覗きこんでいたらしい・・・
「・・・敬語、やめてくれないかな?」
「・・・・何でですか?」
「いやぁ・・・・ほら・・・・」
何で敬語をやめて欲しいなんて言うんだろう・・・
私には理解できなかった

