そこにいたのは裕也君だった。・・・なんで?

彼女と一緒に、文化祭をたのしくまわってるんじゃないの・・・??



「こんなところで1人で何してるの?」

「んー・・・暇つぶし?」

「そうなんだ。変なの。」



・・・ってことは、彼女とはもうまわらないってこと?

ほっとしたような、なんか複雑な気持ちになった。

私、うまく笑えてたかな。・・・最近、こんな風に思ってばっかり。

裕也君の前だと、うまく笑えないんだもん・・・。

俯いたまま、不自然さがバレないように笑ってみた。



「理緒の方こそ、こんなとこに来て何するつもりだよ?」

「私?私はちょっと忘れ物を取りに戻ってきたの・・・。」