なぁ、俺は結局誰が好きなんだよ。

誰かに聞いたってわかるわけじゃねぇし・・・。

どうしようもねぇんだよ。




そんなことを延々と考えていたら急に開いたドア。

そこに立っていたのは・・・



「・・・理緒?」

「えっ、裕也君?」



一瞬驚いた顔をして、そのあとすぐに悲しそうな表情になった。

何だ・・・?何かあったのか・・・??



「こんなところで1人で何してるの?」

「んー・・・暇つぶし?」

「そうなんだ。変なの。」



無理やり作ったような顔で俯いたまま笑う理緒。

やめろよ、そんな顔。俺に見せんな。

俯いてるからはっきりは見えないんだけど・・・

抱きしめたくなるだろ、そんな切なそうな悲しそうな―・・・。



とりあえず俺は気を紛らわすために話をした。