「うん、うまい。」


そう俺が言うと、不安が抜けたのか、ふわりと笑顔を見せる理緒。

かわいいなぁ、と思いつつも、腹が減ってる俺はどんどんとハンバーグを食べていく。

理緒は食べている間ずっと笑顔だった。

自然と俺も笑みが浮かんで、今日は一段と幸せな食事だよ。



食べ終わった後は二人でまたテレビ見たり、話したりした。

今日の理緒はなんだかいつも以上に笑顔を見せてくれて、不思議と俺も笑顔になった。

流れていく時間にすこし寂しさを感じたけど、次にまた会えるからいいか。



・・・こんな風に理緒に会っていると、いつも自分の気持ちがわからなくなる。

彼女・・・瑠奈のことは本気で好きだし、別れるつもりもない。

だけど理緒にも惹かれている自分がいるんだ。




戸惑いを感じながらも、やめられない関係。

俺はどうすることもできなかったんだ。