確かに夜の海って、普通行こうなんて思わないよな。

そんな風に理緒が話すから、なんだか俺も興味が湧いてきた。

想像とかだと、月や星の光が水面に反射してたりすんだろうなぁーとか、

そんな単純なことしか思い浮かばないけどさ。


きっと、キレイなんだろうな。



「そっかー。」

とりあえず俺は頭の中に今の会話を刻んでおいた。

返事は、そっけないフリをしておいたけど。



「なぁ、腹減ったから何か作ってよ。」

「はいはい。今日は何がいいの??」

理緒は俺の注文したものを作れなかったことがない。

料理、マジで得意なんかな?

それにいつもうまいし。