そう、結果的に私は陸を利用してただけ。

寂しさを埋めるためだけに・・・もうこれ以上傷つきたくなくて、陸に逃げてたんだ。



・・・これは自分自身への罰なのかもしれないね。

裕也君に想いを告げずに、逃げてばっかりで。

さらには陸まで利用して。寂しさからも傷つくことからも逃げて。

最低なことをしてた自分へ、神様が下した罰なんだよ・・・。


「・・・理緒がそれでいいなら、私は何も言わないよ・・・。」


悲しそうな笑みをして由希は言った。

・・・久しぶりに見た、由希の悲しそうな顔。

いつも私の気持ちを優先してくれて、応援してくれる由希。

ごめんね、私のせいでそんな顔をさせてしまって・・・。



だけど、もうどうすることもできないの。

私は陸と“付き合ってる”の・・・。



一度蓋をしてしまった想いをもう一度表へ出すのは、簡単なことじゃないんだ――・・・。