「ぷっ!理緒、思ったとおりの反応してくれるねぇ。」


陸が私の頬に冷たい飲み物を当ててきたんだ。

もぉー。こんなありきたりな・・・って、ありきたりな反応を返す私もだけどさー。

・・・それにしても、そんな悪戯な笑顔・・・ちょっと、かっこいいじゃん。

なんて思っちゃった。



「じゃあ次は、俺の乗りたいやつ行くよ?」

「うん、いいよー。何乗りたいの??」



「観覧車。・・・いい?」


まさかそんな密室的な乗り物を言われると思わなかった。

だけど最初に絶叫系とか、いろいろ振り回しちゃったから乗らないなんて言えるわけもなく。

私は陸に手を引かれるままに、観覧車に連れて行かれ、乗せられた。

そしてシンとした空気の中、最初に沈黙を破ったのは陸だった。




「ねぇ・・・まだ裕也のことが好き?・・・俺のこと・・・まだなんとも思わない・・・?」