消せない、どうしても。

だけど寂しさも大きくて。

・・・陸をただ利用してるだけの、最低な自分。




- Side Rio -



『今度は、遊園地に行こうか。』


そういって陸から電話があったのはつい昨日のこと。

海の一件から、少しだけ日が経った昨日、突然の陸からの電話に少し抵抗があったけど、意外と普通に話せた自分がいて、なんだかちょっとほっとした。

陸も普通な雰囲気で、気まずさを感じさせなかった。



そして翌日の今日。私は陸と遊園地デート。

今日は思い切り楽しもう。もう、陸のことだけを、考えるようにしなきゃ。


「理緒はまず何に乗りたいー?」


笑顔でそう聞いてくる陸に私もつられて笑顔になった。