そうしているうちにだんだんと日が落ちてきて暗くなり始めてきたので、そろそろ帰ろうと思って駅に向かった。


・・・そこでもう少しだけ遊んでればよかったのに、私はやっぱりついてないよ。

どこまで最悪なの。神様はどこまで私をどん底に突き落とせば気がすむの?



目の前にいたのは嫌というほど見た2人。

腕を組んで仲良さそうに歩いてる裕也君と瑠奈ちゃん・・・。

それだけなら、よかったのに。

私が目を逸らすよりも早く、2人の影は重なった。



・・・私の目の前で、見せ付けられた。



もうどうしようもできなかった。

目の前はどんどんぼやけていく。

ねぇ、本当に意地悪だよ、神様は。

もうこんな思いをするのは嫌なの。

これ以上、傷つきたくない。

やっと少しだけふっきれたと思ったのに。

これだけ涙が流れると実感するよ、まだ好きなんだって。

どうしようもないくらい裕也君が好きなんだ、って。