「なぁ、明日久しぶりにデートしねぇ?」

気を紛らわすために、俺は瑠奈をデートに誘った。

「突然だね。」

くすくす笑う瑠奈。つられて俺も笑う。

「どこに行くの?」


楽しそうに俺に聞いてくる瑠奈。

なんだか俺も楽しくなってきた。

あぁ、やっぱり俺は瑠奈が好きなんだよ。



「どこがいい?水族館?遊園地??」

「んー・・・フツーにショッピングとかでもいい?」



せっかくいろんなトコ連れてってやろうと思ったのに。

ま、別にいいか。一緒にいることに変わりはないんだし。



「いいよ。ショッピングって・・・なんか買いたいモンでもあんの?」

「うん、服とか買いたいなーって思ってね。」

「じゃあ明日、行こっか。」

「うん!楽しみ♪」



可愛く笑う瑠奈。俺は思わず抱きしめた。

瑠奈と俺の視線が交わり、見つめ合う。

互いに近づいて、2人の距離が埋まっていく。

そうしてまた俺は瑠奈にキスをした。

でも、さっきとは違うキス。優しく、包むような感じ。





きっと俺の心はもう、落ち着いた。