ずっとずっと君だけを見てた。

どうにかして繋ぎとめたかった。

たとえそれが、どんな手段であっても―・・・。





- Side Rio -




「理ー緒ーーっ!!」



「うわっっ!」


朝、私が教室に入ると同時に後ろから突っ込まれた。

私は橘 理緒(タチバナ リオ)。


突っ込んできたのは私のイチバンの親友の杉江 由希(スギエ ユキ)。

突っ込まれた衝撃で、眠気の残っていた私の身体は一気に目覚めた。



「もー・・・朝から元気だね・・・。いきなり何なのさ?」



痛む背中をさすりながら、嫌そうに答える。

すると急に、不敵な笑みを浮かべる由希。

・・・うわ、何か怖いよ?