「次の奴、連れてきたぜぇ~」 「うひひひひっ」 また、犠牲がでる。 これで何人目…何十人目の犠牲者なのか、わからない。 ふと、今回連れてこられた人に目を向けた。 同じ年齢くらいの男。 『……』 この年齢なら、未来に希望もあるはず。 そう思い、思うように動かない体を少しずつ動かし、ぐったりしている男を蹴ろうとする奴の足にしがみついた。