『っ……ケホッケホッ……はぁっ、はぁっ』 「愛奈ちゃんっ!」 「大丈夫ですかっ!?」 息ができるようになってゆっくり深呼吸をする。 ………死ななかった、か。 「っなんで……」 木野…… 『木野は…幸せにならなきゃだめだよ……』 「……っ」 『わたしみたいになっちゃ駄目……』 「っ…愛奈、っごめん……」 『……木野に監禁されたとき、どうしたらいいのか……わからなかった。壊れていく木野を……ずっと見てた……』 「……っ」 『……もう、駄目だからね?』