言葉を理解するまでに、時間がかかった。
そして理解したときにはもう、木野は目の前まで来ていた。
「愛奈……」
『クッ……』
木野は急に首を絞めてきた。
木野の目は虚ろで、今にも人を殺しそうな目をしていた。
『くっ…るし……っ……』
もう死ぬのか、わたし。
まあ仕方ないよね。
「木野っ!愛奈さんを離せ!!!」
「愛奈、俺の首も絞めてくれよ……?」
『い、や……だ……』
「どうし……」
バキッ
木野が言い終わる前に誰かが木野を殴った。
「お前、狂ってる」
「そんなにこの子を苦しめたいのかよ?」
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