「俺は……間違っていた、のか……?」 『…ケホッ』 「それなのにたくさんの人を傷つけていたのか……?」 『木、野……?』 「う、あ……」 突然、木野は頭を押さえてその場に膝をついた。 そして小さな声でぶつぶつと何かを呟いている。 「花崎…愛奈……」 『え……』 何かを呟くのをやめ、突然立ち上がって徐々に近づいてくる。 「俺は間違っていた……。だからもう死ぬんだ。……どうせなら、 ……愛奈も一緒に死んでくれよ」 突然の言葉に思考は停止した。