「そうだな……」 「あ……愛奈さんも一緒に逃げましょう?」 湊がまた微笑み、わたしの手をとりながら言ってきた。 だけど…… 『それはできない』 「っ……どうしてですか?」 湊が納得のいかないような声をあげる。 その湊の様子を見た秀樹が困惑の表情を浮かべながらこちらに目を向けてきた。 「愛奈ちゃんはどうしてここに……?」 「監禁されているんですっ!」 「っ……!それなら愛奈ちゃんも一緒に……」 『それは無理』