キーンコーンカーンコーン────……

「やっと終わったぁ!」

「うん…疲れたよ~」

「明日は入学式かー!」

「うん!いっぱい吹奏楽部に入ってくれるといいね!」

「だね!あー楽しみ~」

三浦ちゃんと一緒に学校を出る。

今日は、始業式だったから部活はないみたい。
ちょっとラッキー!

「おぉ!栞と美咲ちゃんじゃん」

「あ、優ちゃん!」

「久しぶりです。」

ちょうど私の家の前で三浦ちゃんと話していたら
優ちゃんが家から出てきた。

「おう!お前ら部活は?」

「今日は始業式だからないの!優ちゃんは?今日、学校じゃないの?」

よく見ると、朝は制服だったのに
今はジャージというラフな格好をしている。

「あー、いやー。えっと」

「?どうしたんですか?」

「今日、入学式だと思って学校行ったら明日だったんだよ!」

顔が真っ赤になりながら、プイッと顔をそらす。

「あははっ」

「う…美咲ちゃんにも笑われた」

「それは笑いますよ!」

「だよな」

あっ!そうだ!

「ねぇ!優ちゃん!」

「ん?」

三浦ちゃんから私に顔を向ける。

「優ちゃんってモテるの?」

「は?」

突然の私の質問に驚いている。

「何よ?栞?いきなりどうしたの?」

2人とも不思議そうな顔をしてこっちを見てる。

「え?なんか変な事言った?」