「そう言えばさ…蒼空先輩と何処で知り合ったの?」

「話せば長くなりそうだけど…」

「簡潔にまとめて言って」

私は一言返事をすればそこにあった椅子に座り出会った時の話しをする。

「んー…とね…」

私と蒼空先輩が出会ったのは今年の秋。
文化祭の日だった。
私達のクラスは仮装でカフェをやっていた。
秋に因んでハロウィンのコスプレをして接客していて、私達の所に蒼空先輩達が来てくれたんだ。
丁度オーダーを取るのが私で初めて近くで顔を見た。
その時はかっこいいな…という印象しかなくて。
私が一礼したとき仮装の帽子が取れて落ちてしまっそれそれを拾うだけじゃなく被せて頭を撫でてくれた。
頭を撫でるのを見ず知らずの他人にするなんて気持ち悪いかもしれないけど、蒼空先輩はすごいかっこよくて…
好きだって思ったんだ。