そのまま、座っていたら次にまた扉が開いた。沙希のことがあったため身構えてしまったが声を聞いて安心感がみなぎってきた。

「愛奈、大丈夫?」

瑠璃の声はいつも私を安心せせる。

私はいつものように抱きしめてくれた瑠璃の腕の中で頷いた。

「今日月夜の倉庫に行こうと思ってる」

「そっか、今日は曜日的に二人はいないけどいいの?」

「大丈夫、瑠璃は龍族の倉庫行ってていいよ」

「何言ってるの?愛奈が月夜の倉庫行くのに私が行かないわけないじゃない」

私はその言葉になんか胸がいっぱいになって
「ありがとう」
と言うのがやっとだった。