女装系男子。


「和華ー、」



「雅、どうしたの?」



雅はいつもと違う雰囲気で、何か隠しているみたいだった



「野暮用、ちなみにみーちゃんは帰ったよ、」



体調でも悪いのかな?



雅といつも通り昼御飯を食べて、五、六時間目を終えた放課後、二人で近くの公園に来ていた



「和華、」



「何?」



「みーちゃん、瑞希のことなんだけどね?」



雅が瑞希と呼び捨てにしたのは初めて聞いた、…そういえば瑞希も前に雅のことを呼び捨てにしてたっけ



「瑞希、男なんでしょ?」



「…っ!」



何で雅が…



「な…何言ってんの…女に決まってんじゃん」



「和華は嘘が下手だね、大丈夫だよ、今ここには瑞希はいない、」



瑞希はいない…確かにそうだけど…



「ね?男なんでしょ?」



「何で男だと思うの…?」



雅はブランコに座ってこぎ始めた



「勘、」



「…瑞希は普通の女子だよ」



私も隣に座って、雅の顔を見る



雅は笑っていた、優しさや温かみの無い、冷めた笑い、



「和華は嘘つきだね、」



雅はブランコから飛び降りて、こがずに座っていた私の後ろに立った