中島君は足を止めると、私の顔を不思議そうに見た。

何か言わなきゃ・・・!

「・・・私も・・・ついてっちゃだめかな・・・?」

中島君は驚いた表情を見せたが、すぐにいつもの表情に戻った。

「いいよ。でも、足元暗いから気をつけてね」

そして、また体の向きを変えると木々の中へ入っていった。

「え?あ、うん!!」

私は、うれしさなのか何なのか・・・よくわからない感情のまま、中島君の後を追いかけた。



こんな暗い所で何してたんだろう・・・?

中島君の後ろを歩きながら、ふと思った。

不思議だった。

この頃の中島君はまだ幼くて、かっこいいというよりかわいかった。

人気はあったけど、女の子と話すところなんて見たこともなかった。

実際、同じクラスだった私も話すことなんてなかった。

だから、こうして中島君と歩いているのが不思議でたまらなかった。

何か・・・変なの・・・

彼の背中を見て、そう思った。