こんなにも暑いと、午後の授業はやる気が起きない・・・。

次、数学か・・・。よりによって、私の嫌いな教科って・・・ついてないなあ・・・。

そんなことを考えながら、窓の外を見る。

雲一つない青空・・・。

でも、今の私にとっては、ただうっとおしいだけ・・・。



すると、その時だった。

いきなり、咲が私の肩をバシバシとたたく。

「ねえ!美月、見て~!!」

そう言い、小さく飛び跳ねながら廊下を指差す咲。

何だろう・・・?

私は不思議に思いながらも、廊下をゆっくりと見た・・・。



・・・あ・・・

「きゃ~!“中島君”今日もかっこいい~!私達ついてるね~!!これで午後の授業も頑張れる!!ねっ?美月」

咲がふざけてガッツポーズをする。

廊下の中心で歩く彼は、決してこっちを見たりしない。

「うん・・・そうだね」

私達の周りも、女子の黄色い声が飛び交う。

それほど、彼が・・・“中島翔太君”が、人気だということに嫌なほど気づいてしまう。