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ある雨の日、部屋の中に舞い降りた黒いちょうちょう。


それは過去の儚い約束が想いとなって、日記の書き手に届いたものなのか。


それとも、書き手の想いが幻影を作ってしまったのか。


……それはもはや、わかり得ぬことですわね。


おや、もう夜の闇が近づいておりますわ。


わたくしはそろそろ行かなくては。


今宵の不思議語り、お楽しみいただけたでしょうか。


どうもありがとう。


縁のある方は、またお会いしましょう。


一年後か20年後か、50年後か……


再び合間見えるその日まで、


皆様、どうか良き人生を。