華那さんへ
ねえ、華那さん……お母さん?
もしかしたら、お父さんもいるのかな?
私、生きたいの。
僕だったことも忘れない。
現実から逃げないで。
精一杯。
きっと人生に、無駄なことなんてひとつもないんだよね?
お母さんが、イジメっ子達を呪い殺さなかったのは、私が試練を乗り越えるのを見るためでしょ?
由美子さんも。
この前会ったよ。謝られちゃった。
私はもう全然平気って言ったら、
お母さんないてた。あ。由美子さんね。
私。何度も私ごと”僕”を捨てようとしたの。
知ってることかな…?
でも、捨てなくてよかった。
お母さんが、呪う代わりにくれたのかな?
幼稚園の時、天使のようだったしーちゃん。
こういうとね、怒られちゃうの。
詩織が私を守ってくれるよ。
優しくて、暖かい。
時々エッチになって、
キスマークとか付けられちゃうところは、絶対見ないでね。
お父さんにも見ないで?