「ダネル?大丈夫?」

 小さく震えている俺を心配して、声をかけてくる。ゆっくりと、目を開いた。

「……大丈夫だ。問題ない」

 ーーゴロゴロゴロッ!!!

 ーーどんっ!

 先程より大きな音に、飛び上がってしまい、頭を強かテーブルにぶつけた。……痛い。

「だ、大丈夫?!」

「……問題ない」

「で、でも、すごく痛そうだったよ……?」

「問題ないと言っているだろう」

 気恥ずかしさに、少し睨むと、しぶしぶ引き下がってくれる。

「ま、まぁ、雷って、怖いもーー」

「俺はこわくない!!」

 ついムキになって怒鳴ってしまった。

「……悪い」

「う、ううん。大丈夫だよ」

 ミカが頭の中で『怖いときって、つい攻撃的になっちゃったりするもんね』と考えているのが俺の頭に流れ込んでくるーー申し訳ない……。

「えー……と、ダネルは、どんな願い事を叶えてほしいの?」