「おめでとう!見事、特別なキャンディーを見つけたわね!」

 クイーンゴーストが、俺たちの前に現れる。
 気づけば、周りには、野次馬のように他の参加者たちが集まっていた。
 野次馬の中に、カインとウィルの姿も見える。

「さぁ、特別なキャンディーを、こちらによこしてちょうだい?」

 言われた通り、クイーンゴーストに特別なキャンディーを差し出した。
 すると、とても怪訝な顔をする。

「な、なんか黒いわね……」

「罰が当たった」

 簡潔に説明すると、納得したのかしていないのか、キャンディーを口に放り込んだ。

「た、食べちゃったよ?!」

 ミカが小声で驚いている。

「まぁ、焦げてもキャンディーだからな」

 そうこうしている間に、クイーンゴーストはバリボリとキャンディーを飲み下し、こちらに向き直った。