すうっと大きく息を吸って、力いっぱい叫んだ。 「さーだーあーきぃ~!!!!」 そして指示通り走り出した。 後ろを振り返ってみると、おばあさんは倒れていた。 「おばあさん!!!」 アタシはおばあさんの元へ戻ろうとした。 『ダメだ!戻っちゃいけない!!あれは罠だ!!!』 「えっ……!?」 「戻ったら…、死ぬよ……?」 アタシはしばらく迷っていたが、声の主を信じてまた走り出した。 『ふぅ……良かった…』 そんな声が聞こえた気がした……