「もしもし……」 『あ、もしもし今野くん? ちょっとさぁ、社会準備室に来てよ! 面白いもん見したげる。』 「え…………あぁ、分かった。」 社会準備室なら俺らのクラスの3つ隣の教室だ。 「ごめん。用事できたから俺行くわ。」 「え……あ、じゃあまた……。」 少し残念そうに上目遣いで俺を見た。 俺は気づかないふりをして、社会準備室に向かった。