この恋はまるで夢のようで。






日和side








しまった……。



つい話し込んで16:00になってしまった……。




「場所、移動しよっか」



「うん」




今野に着いて店を出ると、かなり冷たい風が頬にあたる。




さっき寒がり宣言していた今野はモコモコのマフラーに顔を埋めている。




やっぱり超寒がってるじゃん。




くっつきたいなー……




今野の近くに駆け寄っていくと、今野が組んでいた腕をほどいた。



すかさず今野の左腕にしがみつく。




少し驚いたような仕草があったけれど、振り払われなかった。





あったかい……。